3歳児検診や、幼稚園の検診で
「舌小帯(ぜつしょうたい)が短い」
と言われた方はいませんか?
舌小帯が短いことで、
発音にも影響が及ぶことがあります。
では、いつ頃から、
どのような対応をしていけば良いのでしょうか?
舌小帯が短いと
ベロをベーっと出した時に
舌が「ハート型に」なります。
東京医科歯科大学 小児歯科
また、「滑舌が悪い」などの
「しゃべり方」でわかることもあります。
これらは、「舌小帯短縮症」や「舌小帯強直症」と言われ
対応が必要な場合もあります。
JSPP全国小児歯科開業医会
舌の動きが制限されるため
飲み込みや、おしゃべりに影響が出ることがあります。
舌を動かす訓練をすることで
ある程度改善することもあります。
「膜状」という、この改善が見込まれるものが
およそ4/5を占めると言われています。
残りの「筋性」のものは
なかなか改善されない場合もあります。
乳児で授乳が難しい場合
出産後すぐに切除されることもあります。
しかし、その後は
子どもの協力が得られる
5〜6歳ごろが切除の時期と言われています。
レーザーや電気メスを使って手術をしますが
手術の後も舌を動かす訓練をしないと
傷が瘢痕化し
かえって舌の動きが悪くなることもあるので注意が必要です。
そのため、手術の前、
できるだけ早い段階から
舌を動かす訓練をはじめ、
継続することが大切だと言えます。
3歳児健診などで
舌小帯が短いことを指摘されることもありますが
その時点でできることはあまりありません。
しかし、早めに歯医者さんに相談し
適切な時期に専門医と相談する体制を作ることが大切です。
ぜひ、歯医者さんに相談してみてくださいね!
[参考文献]
[1] 口腔筋機能療法MFTの実際 高橋治ら クインテッセンス出版
[2] ライフステージに合わせた口腔機能への対応 MFTアップデート 大野粛英ら 医歯薬出版株式会社