電動歯ブラシのメリット・デメリット

まずは、メリット・デメリットのお話から。

メリットは、

・手用歯ブラシのように、小刻みに歯ブラシを動かす必要がありません！

・短時間に歯の汚れが除去できる。

・ブラシを付け替えることで、様々な部位（舌や歯と歯の間）に使用できる。

デメリットは

・高価である

・充電操作など、電気器具の取り扱いがある。

・大きく、重さがある。

・慣れるまで、振動を不快に感じることがある。

このような事を挙げましたが、やはりなんと言ってもラクです！

こんな方にお勧めします！

手用歯ブラシをうまく使えない方

磨く時間が同じ場合、電動歯ブラシは手用のものよりも

汚れを落とす効果が高いと言われています。

正しいブラシの当て方をすれば、効率よく綺麗にすることができます！

ブラッシング圧が強い方

歯科医院で、ブラッシング圧が強いです。と、言われたことはありませんか？

歯の根元が削れていたり、歯茎が傷ついていたり。

近年の電動ブラシでは、強く歯に押し当てると、

動きが弱くなる機能が備わっているものがあるため、

そのような予防になることもあります。

自分では磨くことができず、他者の補助や介助が必要な方

電動ブラシで磨くことにより、実施者の負担が軽減され、汚れの除去効果も高くなります。

また、口腔乾燥症を有する方が、超音波歯ブラシを利用すると、唾液の分泌量が増加する。

という報告もあります。

麻痺などで細かい歯ブラシ動作が難しい方

電動歯ブラシ、特に音波歯ブラシは毎分約３０，０００回の音波振動を発生させて汚れを落とします！

よって、手用歯ブラシのように、手を細かく動かす動作は必要ありません。

（超音波歯ブラシは手用と同様に、手を動かす必要があります！）

矯正治療中の方

矯正治療に虫歯のリスクはつきもの！

特に、ブラケット治療中は、ブラケットの周りに汚れが残りやすく、

やっと矯正が終わった！と装置を外したら、虫歯ができていた。

ということも少なくありません。

そんな時にも助けになるのが、電動歯ブラシ。

手用歯ブラシよりも、効率よく、ヘッドのブラシを変えることで、

細かいところまで行き届きます。

まとめ

このように、電動歯ブラシの特性を生かし、様々な人におすすめではありますが、

やはり、正しい使い方をしなければ、意味がありません！

電動歯ブラシをお使いになる際は、是非一度、

お近くの歯科医院でブラッシング指導を受けてみてくださいね。

参考文献：笠井俊輔　音波ブラシのプラーク除去効果ーヘッドの大きさと刷掃時間についてー　日歯周誌2011；53；235-42

Saleem M et al.Improvement of salivary flow and oral wetness by a lip trainer device and sonic toothbrush in older Japanese men and women with dry mouth.Journal of Oral Sci 2019;61;221-8