病気になる前に、
あるいは
病気が進行する前に、
そうならないための行動を
「予防」と言います。
近年、予防の大切さが
広く知れ渡ってきましたが、
日本では保険治療という制度もあり、
まだまだ定着するには遠いのが現状です。
さて、そんな「予防」ですが、
歯医者さんの分野では
「ムシ歯」や「歯周病」に
ならない取り組みのことを指します。
最新の「予防」の考え方は
大きく分けると2種類あります。
ヨーロッパ生まれの「カリオグラム」。
アメリカ生まれの「CAMBRA(キャンブラ)」。
今回は、それぞれの特徴を見ていきましょう!
1997年にスエーデンから発祥した
「カリオグラム」。
ムシ歯のリスクが高いのか、低いのか、
円グラフにして
分析していくもの。
ビジュアル的にわかりやすいのが特徴です。
https://dentocult.jp/より
緑の部分が大きいほどムシ歯になりにくく、
他の部分が小さいとムシ歯になりやすい、ということ。
「ムシ歯の経験」「食事習慣」「細菌検査」「フッ素などの使用」など
さまざまな生活習慣をインプットすると
そのリスクが円グラフで出てきます。
この円グラフを元に、
どうしたら改善できるかを話し合い
ムシ歯を予防していきます。
アメリカのサンフランシスコで生まれた
「CAMBRA」。
アメリカ国内の65校の歯科大学の内、
40校が採用している
非常に一般的な「予防」システムです。
ムシ歯のリスクとなる習慣と、
ムシ歯を防ぐ取り組みとが、
シーソーのようにバランスを取ることを目指します
具体的には、ムシ歯の経験や
生活習慣についてチェックシートに記入していき、
シーソーの右と左が
どれだけ傾いているかを評価します。
その状況により、リスクが高いか低いか、
それぞれ1年後に何%ムシ歯が発生するのか
数字で結果が出てきます。
その上で、
シーソーの「左を減らすにはどうしたらいいのか」
あるいは
「右を増やすには何を取り組めばいいのか」
という判断をしていきます。
現代もっとも有名なムシ歯予防は
以上の二つに分かれます。
どちらも唾液検査を必要としたり
現状を詳しく調べていくことがまず必要です。
是非、歯医者さんに
詳しい説明を求めて見てくださいね!