炭酸で歯が溶ける?酸蝕症って何??

コーラ飲んでると歯が溶けるよ!!

って、言われたことありますか??

本当に、コーラで歯は溶けるのでしょうか。

答えは、YES。

しかし、厳密にいうと、酸によって歯が溶けているんです。

今回は、歯と酸についてのお話しします!

 

 

酸蝕症


酸蝕症とは、酸によって歯がとけてしまう症状のことです。

むし歯は、むし歯菌が作り出した酸で歯を溶かしますが、

酸蝕症は菌を介さず、食べ物などの酸が直接、歯を溶かしてしまいます。

 

 

酸蝕症の原因


かつては、メッキ工場やガラス工場などで酸性ガスを吸うことによる

職業病とされることが多かったですが、

現在では,食生活習慣の変化により、

酸性飲食物の過剰摂取が主流と考えられています。

その他にも、逆流性食道炎などの病気による胃液や、

薬物・薬剤が原因になります。

 

歯が溶ける飲食物


 

上図の様に、pH5.5を下回ると、

歯の表面にあるエナメル質が溶け始めてしまいます。

 

接触している時間が長いほど、溶けてしまうため、

黒酢など、酸性が強いものをお口の中に貯めてから飲んだり、

レモンなどをしばらくかじっていたり、過剰摂取すると、

溶けやすくなるかもしれません。

 

症状


・歯が透き通る。

・エナメル質が白濁する(歯の表面が白くなる)

・歯がしみる

・咬耗の悪化

・歯が丸みを帯びる

・詰め物の不適合  など

 

 

 

 

 

 

 

 

 

対策


 

酸性が強いものを過剰摂取しないこと。

お口の中に停滞させることなく、

めりはりをつけて飲食しましょう。

 

酸性のものをお口にした後、

30分は歯磨きを控えてください。

 

無糖のガムなどを噛むことで、

唾液をたくさん出し、

お口の中を早く中性にすることもできます!

 

予防として、フッ素もお勧めです。

 

まとめ


決して、酸性ものを摂ってはいけない。

ということではありません!

 

今、特に症状が出ていないのであれば、

これからも酸とうまく付き合っていきましょう。

 

しかし、炭酸飲料水や清涼飲料水に関しては、

酸以外にも糖分が多量に含まれています。

 

虫歯にも深く関わりがあるため、

十分に気をつけてくださいね。