歯の表面についた汚れは、
バイキンたちの住みか。
それが原因で
むし歯や歯周病になってしまいます。
そんな歯の表面の汚れ。
実は、「食べかす」ではなく
目には見えない「プラーク」と呼ばれる汚れが
悪さをします。
この「プラーク」をしっかり取るには、
どうすれば良いのでしょうか?
この「プラーク」と呼ばれる汚れの中では、
バイキンたちがネバネバの塊になり
薬も通さない「バイオフィルム」という状態になることは、
以前のブログでもご紹介しました。
排水溝のネバネバの状態を想像すると
わかりやすいと思います。
さて、この「プラーク」という汚れを
目に見えるようにするには、
「染め出し液」と呼ばれるものを使います。
赤色や青色に「プラーク」が染まることで、
目に見えるようになるのです。
歯医者さんでは、こうして
目に見えるようにしてから
徹底的にその汚れを落としていきます。
さて、そんな「染め出し液」ですが、
実は、薬も通さない状態になった「バイオフィルム」は、
なかなか染まらないのです!
研究によると、
10分間浸しておいて、
やっと染まる程度のものなのです![1]
また、商品によっても
染まりやすさが全然違います。
そのため、分厚く溜まってしまった汚れを染め出すには、
なんども染め出したり、
徹底的に「染め出し」→「除去」を繰り返す必要があるのです。
この「バイオフィルム」になった汚れが
むし歯や歯周病の原因の全てです。
歯ブラシだけでは取ることができず、
1〜2ヶ月もすれば誰でも溜まってきます。
毎日の歯磨きを工夫するだけではなく、
適切に「染め出し液」を使って確認し、
歯医者さんで徹底的に落としてもらうようにしましょう!
[1]Thurnheer, T wt al. (2003) Applied Env. Microbiol