おばあちゃん、最近食べるのがつらそうかも?摂食・嚥下の評価とは。

 

嚥下とは、「口腔準備期」「口腔期」「咽頭期」「食道期」「胃期」の5つのステージからなる連続的なプロセスです(5期モデル)。

このモデルは、どの段階に問題があるかを特定するのに役立ちます。

 

 

日本摂食・嚥下リハビリテーション学会より

 

例えば、口腔期の問題は、食べ物をうまく口の中でまとめられないこと、咽頭期の問題は、むせや誤嚥につながります。

これらの問題を理解することで、適切な支援やケアプランを立てることができます。 その評価をするためには、まずは簡易的な

クリーニングとしての質問紙(聖隷式嚥下質問紙、EAT-10など)が有効で、どの機能に問題があるかを簡単に評価することで、その後の嚥下練習・訓練方法の決定に役立ちます。

 

日頃から注意できることも




摂食・嚥下障害を評価するには、質問紙や検査の前に、生活場面での観察が大切だと言われています。
以下の症状が見られたら、摂食・嚥下障害を疑いましょう。

・飲み込みにくい

・味がわからなくなった

・食べるのがつらい

・水を飲むとむせる

・食欲が出ない

・胸焼けがする

 

その他、体重減少や口渇、お口の中の残留物の増加などの徴候もサインとして重要です。

 

まとめ



摂食・嚥下障害は、高齢者にとって珍しくなく、誤嚥性肺炎などにもつながるため要注意です。
気になる症状が見られたら、歯医者さんにご相談くださいね!