みなさんの中に
「頬が腫れたり」
「痛んだ」
ことのある方はみえますか?
それ、親知らずが原因かもしれません!
今日は、そんな数々の問題を引き起こす
親知らずのことを、
お伝えしていきたいと思います!
出来かけの親知らず wikipediaより
親知らずとは、
10代から20代に最後に生えてくる
前から数えて「8番目」の歯です。
人類の進化とともに、顎が小さくなり
まっすぐ生えることの方が少なくなっています。
まっすぐ生えない場合、
完全に埋まっていたり、
横を向いて生えていたり、
少し頭が見えていたりします。
そして、生え方によって、様々な問題を引き起こします。
親知らずは、生え方によって、大きくは3つの問題を引き起こします。
1.腫れる
少し頭が見えて
それ以外は全て埋まっている場合に
よく起きます。
汚れが侵入し、
ばい菌が親知らずの周りの歯肉を腫らします。
体調が良い時は、免疫力で
ばい菌の力を抑えることができますが、
体調が悪くなったり
疲れがたまると、ばい菌の力に負けて
なんども腫れることになります。
2.手前の歯が虫歯になる
横を向いて生えている場合、
手前の歯を押してしまい、
虫歯を作ってしまう場合があります。
この場合、健康なはずの手前の歯が
大きく虫歯になってしまい、
神経を抜くことになる場合も多くあります。
3.歯並びが悪くなる
これも、横を向いて生えている場合に起き得ます。
手前の歯を押すことで、
ほんの少しずつですが
歯並びに影響を与えていきます。
横を向いて生えている場合など、
様々な問題を起こすことがわかりました。
では、どうすれば良いでしょうか?
基本的には、抜く必要があります。
特に、女性の場合など、
将来的な妊娠・出産の可能性から、
早めの抜歯をオススメしています。
(妊娠中に腫れると、大きな問題となりえます)
しかし、まずは汚れがたまらないよう、
日頃の歯磨きの徹底と、
クリーニングを受けることが大切です。
まっすぐ生えている場合など、抜かなくて良い場合もあります。
しかし、親知らずは磨きにくいことも多く、
早い段階で虫歯になってしまうことも多々あります。
つまり、生え方に応じて、
適切な汚れのケアをすることが、
まずは大切なことと言えます。
親知らずを残しておくと
将来、他の歯が抜歯となった場合、
「移植」に使うことができる可能性もあります。
しかし、横を向いて生えている場合、
移植には使えないことがほとんどです。
他にも、親知らずが作られる段階で取り出し、
保管することで
将来歯を失った時に、歯を作れるようになる、
との研究も進んでいます。[1]
しかし、現段階では、実用化のめどはたっていません。
様々な問題を引き起こす親知らず。
まっすぐ生えていたとしても、
汚れのケアができていないと、
早期に虫歯になってしまうことも多々あります。
移植のために残しておいても、
先にムシ歯になってしまうことも多くみられます。
親知らずが腫れたり、
この記事を読んで気になった方は、
まず一度、歯医者さんに相談してみてくださいね!
適切なクリーニングを行い、
良い状態を保っていきましょう!
[1] Zou D, Zhao J, Ding W, Xia L, Jang X, Huang Y. (2010) Wisdom teeth: mankind's future third vice-teeth? Med Hypotheses. 2010 Jan;74(1):52-5.