赤ちゃんがたくさんミルクを飲み、
どんどん大きくなっていく中。
ふと、心配になったことはありませんか?
「ちょっとうちの子、大き過ぎない??」
赤ちゃんはどれだけ大きくなっても大丈夫?
動き出すようになれば、痩せるのかしら?
そんなことを、
色々と考えた方も多いのではないでしょうか。
乳児期の肥満。
幼児期の肥満について考えます!
肥満度というもので評価します。
肥満度=(実測体重-標準体重) / 標準体重×100 (%)
【幼児】
肥満度15%以上は太りぎみ
20%以上はやや太りすぎ
30%以上は太りすぎ
【学童】
肥満度20%以上を軽度肥満
30%以上を中等度肥満
50%以上を高度肥満
と、言われています。
乳児は母子手帳についている
成長グラフより、
97%を超える場合は
遺伝性の可能性があるため、
注意が必要です。
一般社団法人日本小児内分泌学会
http://jspe.umin.jp/public/himan.html
乳児期の肥満に関して、
「多くは幼児期には
自然に解消してい く
生理的な肥満であり、
将来の肥満との関連は少ない」
と、言われていました。
「ハイハイや歩き出すことにより、
活動量が増えることで
少しずつ肥満が解消される」
ということを耳にしたり、
体験された方も多いのではないでしょうか。
しかし近年、
「乳児期の肥満が
成人の肥満に大きく関わってくる」
という説が出てきました。
「胎児期に低栄養」
や
「乳幼児期に過栄養」
そして、
「2歳までに1度増えた脂肪細胞は
生涯減ることがなく、
学童期以降過栄養になると
メタボの重要な役割を担うようになる」
と、言われています。
「幼児肥満」は
「学童肥満」「思春期肥満」と関連し、
さらにその後の「成人肥満」へと
つながっていくことがあるため、
注意が必要です。
特に、
「3歳時の BMI」が
「1 歳 6 ヶ月時の BMI」 より
増加している子どもは、
3歳の時点で肥満を呈していなくとも
将来的に肥満を呈するリ スクは高くなります。
肥満の予防や対策には、
生活習慣の見直しが欠かせません。
2歳以降、
生活習慣の獲得は
すでに始まっています。
この時期に
健康的な生活習慣を身につけることは
その後の肥満予防においてとても重要です。
・睡眠時間を十分に取る
・朝食を食べる
・野菜を食べる
・食事は薄味にする
・間食は時間を決めて取りすぎないようにする
・清涼飲料水の摂取はできるだけ避ける
・スクリ ーンタイムをできるだけ短くする
・体を使った遊びをする。
など、生活習慣を少しずつ見直していきましょう!
幼児肥満ガイド 日本小児医療保健協議会 栄養委員会 小児肥満小委員会