子供の好き嫌い。
少なくしたいですよね。
味覚は、勝手に成長するものではなく、
経験を通して学習するもの。
乳児期・幼児期の学習が将来の嗜好に
大きく関わってくるかもしれません。
図 子どもの発達の目安 とけいじ千絵著『0 ~ 5歳 子どもの味覚の育て方』(日東書院)
「味覚」とは、
甘味、塩味、旨味、酸味、苦味
の5つで構成されており、
舌に存在する、
味蕾という器官で感じとります。
味蕾は産まれた時が1番敏感で、
味の濃いものなどを食べていくと
少しずつ衰えていきます。
〜薄味を心がける〜
濃味を常食すると、
味覚の機能が衰えてしまします。
乳児期幼児期では、
薄味を心がけ、
たくさんの幅広い食材を経験させてあげることで、
酸味や苦味食材の
許容範囲を広げてあげましょう。
ちなみに、
砂糖と脂肪の味は、
中毒食と言われ、
依存性ができてしまうので
注意が必要です。
特に3歳まではなるべく砂糖の使用は控えてください。
〜楽しい食卓づくり★〜
「嬉しい!」
「楽しい!」
など、
良い感情や記憶と結びついている食べ物は「好き」になり、
「辛い」
「怖い」
など、悪い感情や記憶と結びついている食べ物は「嫌い」になります。
また、
赤ちゃんが初めての食材を食べる時、
嫌な顔をしたり、
食べることを拒否することがありますが、
それは赤ちゃんの警戒反応であり、
本能的なものです。
その食べ物が嫌いなのだ、
と受け入れるのではなく、
親が美味しそうに食べることで、
赤ちゃんを安心させてあげてください。
〜嫌いかな?と思っても、継続!〜
上の図にもあるように、
偏食のピークは4 ~ 5歳。
改善す るのが8 ~ 9歳くらいになり、
この時期に好き嫌いが定着 するといわれます。
「嫌いかな?」と思って、
その食材を出さないままにすると、
本当に嫌いになってしまいます。
乳児期幼児期では特に、
その日の気分や、
味ではなく食感などが原因で
食べない場合もあります。
もし、「嫌いかな?」と思っても、
是非、食卓には出し続けてみてください。
何かのきっかけで、食べることができるようになる。
かもしれません!
〜妊娠、授乳期の母親の食生活にも気をつけよう!〜
味の好みの発達は
胎児の頃から始まる、
とも言われており、
羊水を通して、
食べ物の風味や匂い感じているそうです。
それは、産まれてからも
母乳を通して感じとります。
となれば、
妊婦期から
様々な食材を摂取することが望ましいでしょう。
https://www.kirin.co.jp/csv/food-life/about/activity/episode/vol03-1.html
そうは言っても、
小さい子供は食べたり
食べなかったり。
気分屋さんです。
その都度一喜一憂したり、
無理強いするのではなく、
「今日は食べれるかな?」
「この食材は好きかな?」
と、楽しい食卓から味覚を広げていけると、良いですね!
参考文献:子どもの味覚を育てる食育 フードアナリスト とけいじ千絵
子どもの味覚・嗜好の発達と食行動を探る 武井 啓一