コロナウイルスが
猛威をふるっていますが、
歯医者さんでは
他の人から移ったりしないのでしょうか?
歯医者さんでは、器具に応じて
「消毒」「滅菌」
という処理をしています。
今回は、そんな「消毒」「滅菌」とは何か、
一緒に見ていきましょう!
消毒は、
「煮沸消毒」などが
一番身近な言葉だと思いますが、
「対象微生物の量を減らす」こと。
それに対し、
滅菌とは「全ての微生物を対象として、
すべてを殺滅あるいは除去する」こと。
これらの使い分けは、
「Spauldingの分類」と呼ばれる
器具の用途別で分けられます。
「クリティカル」「セミクリティカル」「ノンクリティカル」
と分けられ、
例えば「粘膜を貫通し」「血液に触れる」ものは
「クリティカル」と分類され
「滅菌」あるいは「使い捨て」が求められます。
注射の針などは使い捨てですが、
血液に触れたとしても捨てられない器具などは
「滅菌」されて使われることになります。
さて、そんな「全ての微生物を殺滅する」滅菌ですが、
それにも様々な種類があります。
例えば、ガスを用いた方法、
プラズマを用いた方法などがありますが、
歯医者さんなどで用いられるのは
「オートクレーブ(高圧蒸気滅菌)」
と呼ばれるものがほとんどです。
機械の中で圧力をかけ
100度を超える高温で滅菌する方法です。
そんな「オートクレーブ」ですが
機械の性能によっても様々な種類に分けられるのです。
「オートクレーブ」の中でも
器具の形によって
滅菌できるものとできないものがあります。
クラスB滅菌機 LISA カタログより
EN13060という
ヨーロッパの基準で分けられることが多いのですが
その中でも「クラスB」と呼ばれる機械は
全ての形状の器具を滅菌できるため
非常に安全な滅菌法だと言えます。
患者さまごとの「消毒」「滅菌」を徹底することで
院内感染を防ぐことができます。
基本的ですが非常に大切なことです。
当院でも「クラスB」の滅菌機を用い、
患者さまごとの滅菌を徹底しております。
コロナウイルスのことだけではなく、
平時より
安心安全な診療が行えるよう努めております。
ご心配なことがありましたら
どうぞお気軽にお問い合わせください。