ムシ歯の治療を繰り返したり、
歯周病の治療でなかなか効果が出なかったり、
悩んでいる方はみえませんか?
そんなお口の悩みをお持ちの
すべての方に朗報です。
今回は「3DS」と呼ばれる、
お口の中から徹底的に
むし歯菌や歯周病菌を無くす
予防法についてお伝えします!
3DSとは
Dental Drug Delivery Systemの頭文字をとったもの。
2000年に国立感染研究所の
花田先生によって開発されました。
「むし歯」も「歯周病」も
原因は、「ばい菌」。
ということは、
消毒薬や抗生物質を使って、
お口の中から完全に「ばい菌」を無くすことができれば、
「むし歯」にも「歯周病」にも
ならずに済むのです!
3DSは、マウスピースを用いて、
お口の中に消毒薬や抗生物質を投与し、
「ばい菌」を徹底的に無くす方法なのです!
実は、単純に
抗生物質を飲むだけでは、
「むし歯菌」や「歯周病菌」は
退治することができないのです。
なぜ?
その原因は、
「バイオフィルム」。
お口の中で
ばい菌たちは互いに手を取り合い、
ネバっとした塊になって
歯の表面にくっつきます。
排水溝などが
ネバっとした状態を想像すると分かりやすいかもしれません。
この「バイオフィルム」と呼ばれる
ネバっとした状態だと、
抗生物質や消毒薬が中に入ることができず、
ばい菌たちをやっつけることができないのです。
3DSだと、どうしてばい菌をやっつけられるの?
答えは、
「徹底的なクリーニングの後に、マウスピースを使って消毒薬を使う」から。
3DSを行うには、
歯医者さんたちによって
徹底的に「バイオフィルム」をクリーニングします。
そうして、歯の表面に
こびりついたばい菌たちを浮かせた状態で
消毒薬や抗生物質を与え、
一気にばい菌たちを無くすのです。
いかがでしたでしょうか。
3DSは、なんども繰り返すむし歯や
なかなか治癒しない歯周病でお悩みの方に、
とても効果のある予防方法です。
単純に消毒薬でうがいをしても、
抗生物質を飲んでも、
むし歯菌や歯周病菌は無くなりません。
歯医者さんによる徹底的なクリーニングと
合わせることで
その効果を発揮します。
ぜひ、歯医者さんにご相談してみてくださいね!
画像出典:3DSを中心とした予防歯科医療実践ガイド