こんにちは、
名古屋市昭和区・千種区・天白区からも通いやすい
八事日赤の歯科医院(歯科・歯医者)たきかわの森歯科クリニックの歯科医師、長谷川です☺️
さて、「インプラント治療」というと、
「最新」「新しい治療」といったイメージがありますが、
実際はどうなんでしょうか?
今日は、そんなインプラント治療の歴史の一部をご紹介したいと思います!
実は、1910年代から
金属を顎の骨に入れるインプラントは使われていました。
しかし、どうしても骨にうまくくっついてくれず、
歯として機能させることができませんでした。
その後、1940年代に入ると、
「骨膜下インプラント」と呼ばれるものが使われ始めました。
これは、歯ぐきの中の、骨の「上」に
金属のプレートを置く、というものでした。
これは実は現在でも使われているものです。
[2]より引用
しかし、そんな「骨膜下インプラント」も、
骨とくっつくわけではなく、多くの失敗を起こしました。
1952年に、スイスのブローネマルク教授が
「チタン」という金属が骨とくっつくのを発見しました。
実はこの発見、
全く関係のない実験で、
動物の足に金属を入れたものがくっついて
取れなくなったということから発見されたのです。
(ちなみのこの発見は、ブローネマルク教授が「博士課程」を修了するためのテーシス論文だったと言われています)
そして彼は、このチタンが骨とくっつく現象を
「オッセオインテグレーション」と名付けました。
その後、1960年代になると、
チタンを使ったインプラントが人間にも応用されるようになり始めました。
しかし、初めは今のような歯の根の形をしたものではなく、
「ブレードインプラント」と呼ばれる
板状のインプラントが主に使われていました。
[1]より引用
インプラントが今の形になったのは、1980年代。
チタンで作られた、歯の根の形をした
ネジ(スクリュー)のインプラントの時代が始まりました。
[2]より引用
そのため、近代のインプラントが始まったのは、
この時代から、ということができます。
その後、更なる骨との強い結合を求めて
細かな技術革新が積み重ねられてきていますが、
大きくはこの頃から変わらず使われています。
このように、近代のインプラントが確立されてきたのは
1980年代であると言えます。
今から遡ることおよそ40年。
その間に、たくさんの研究がなされ、
今や確固たる治療技術となってきたと言えます。
「最新」「新しい治療」というイメージがありますが、
実はこんな歴史があるのですね。
[1] Treatise of Implant Dentistry: The Italian Tribute to Modern Implantology. (2009)
[2] Mohd Adnan Mapkar1, Ruby Syed. Revisiting the maxillary subperiosteal implant prosthesis: A case study.(2015) 5: 2:113-119
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