骨を作る手術で使う薬。たくさんの種類があるんです!

こんにちは、

名古屋市昭和区・千種区・天白区からも通いやすい

八事日赤の歯科医院(歯科・歯医者)たきかわの森歯科クリニックの歯科医師、長谷川です🌱

 

歯を失ってしまった時に、

インプラント治療は「骨が痩せてできない」などと言われた方は見えますか?

 

人は、歯を失うと、徐々にその周囲の骨が痩せてしまいます。

 

そんな時、「骨を作る手術」によって、

インプラント治療ができるようになることもあるのです。

 

今やスタンダードな治療になってきた、この「骨を作る手術」。

では、今回はそれに使用する薬をご紹介していきましょう。

 

他の動物の骨?人工の骨?


 

以前「骨を作る手術で使われる薬は、「牛」由来!?」でもお伝えしましたが、

「骨を作る手術」で使う薬には、さまざまなものがあります。

 

  1. 自家骨
  2. 他家骨
    1. 同種骨:DFDBA(ヒト)
    2. 異種骨:Bio-oss(ウシ)
  3. 人工骨
    1. 炭酸アパタイト(サイトランス)
    2. ハイドロキシアパタイト(HA)
    3. β-TCP

 

それぞれ特徴があり、一長一短です。

歯科医師は、それぞれの特徴を考えて選択しますが、

みなさんにも選択してもらうときの参考までにご紹介していきます。

 

自家骨


その名の通り、「自分の骨」のこと。

もちろんアレルギーなど起きることもなく、

最も安全な選択肢です。

しかし、

・採取できる量に限りがある

・手術の範囲が大きくなる(採取部位)

・すぐに吸収してしまうので、たくさん骨を作る時には不向き

などの欠点があります。

 

多くはお口の中の他の部位から採ってくるのですが、

その量には限りがあります。

たくさん採りたい時は、腸骨(お尻)から採ってくることもありますが

全身麻酔の手術となります。

 

他家骨(同種骨)


http://www.hasystems.co.il/

 

同じ「種」である人間から採ってきた薬です。

DFDBA(乾燥凍結骨)などと呼ばれますが、

亡くなった方から、検査を通った安全な状態で薬にするもの。

 

日本人からは驚きますが、アメリカで最も使われる材料です。

とても骨ができやすく、使いやすいのがその理由。

 

日本では倫理的にも、使われることはありません。

 

他家骨(異種骨)


 

https://shop.geistlich.co.jp/

こちらが以前ご紹介した、「牛の骨」から作られる薬。

世界中でも最も使用される薬と言っても良いでしょう。

 

メリットは、その骨を作る力だけでなく、

作った骨が長くその形を保つこと。

そのため、たくさん骨を作る必要があるときなどにとても有効で、

「自分の骨」を混ぜて使ったりすることも多くあります。

 

人工骨


 

https://cytrans-le.gcdental.co.jp/

 

これは、全く人工的に作った薬です。

日本においては、唯一「炭酸アパタイト」という成分からできる

「サイトランス」という薬が、

インプラント治療においても国の認可を受けています。

 

その他、ハイドロキシアパタイト(HA)、

β-TCPなどと呼ばれる薬があります。

 

それぞれ特徴もありますが、骨を作る能力は他の薬には劣るといえます。

あまり大きく骨を作るときなどは、

自家骨や他の薬と混ぜて使うことが多いと言えるでしょう。

 

まとめ


いかがでしたでしょうか。

どの薬を使うのかは、もちろん担当する歯科医師によって選択されます。

しかし、全く内容を分からずにお任せするよりも、

知識を持って説明を聞くことで安心感も出てくると思います。

私自身、手術前には「どの薬を、なぜ選ぶのか」をお伝えするようにしています。

 

ぜひ、治療計画の相談の際には、

担当の先生に聞いてみてくださいね!

 

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