突然の事故や怪我によって、歯が欠けたり、折れたり、抜けたりすることがあります。
歯の外傷では子供も大人も、迅速かつ適切な対応によって、
その後の治療結果が大きく変わってしまう可能性があります。
特に、前歯の場合は、審美的にもとても大切な歯です。
こんなときはどうしたらいい?
取れた歯はどうしたらいいの?
知っていると得をするかもしれない知識をご紹介します!
歯の外傷は、1~2歳の乳幼児と、7~8歳の学童に多いと言われています。
【1〜2歳】
歩き始めて目が離せなくなる時期です。
好奇心が強くなるため、行動範囲は広くなりますが、
まだ運動機能は未熟なので、
どうしても転倒し歯をぶつけてしまうことが多くなります。
転倒の次に多いのは衝突。
そして転落、打撲と続き、
多くが日常生活の中で発生します。
【7〜8歳】
学童期になると、交通事故や暴行、スポーツなどの原因が増え、
日常的な生活の中で発生するものはそれほど多くありません。
まずはぶつけたところを確認してください。
○ 傷、出血はないか
○ 歯がぐらぐらしていないか
○ 歯が抜けていないか
出血がある場合は、まず清潔なガーゼ等で圧迫し、止血しましょう。
何かおかしいと感じたら、すぐに歯科医院を受診してください。
この処置が外傷歯にとって一番大切になります。
まずは、欠けたり抜けた歯は、出来るだけ探し出しましょう。
そして、取れた歯を
【牛乳】、【生理食塩水】、【歯の保存液(市販)】、または【口の中】で保管し、
速やかに歯科医院を受診してください。
2時間以内が目安の目標です。
● 注意事項 ●
・決して取れた歯をむやみに触らない
・乾燥させない
取れた歯の状態によっては再び戻せるかもしれません。
そしてその後の予後も大きく変わってきます。
上記のことに注意して歯科医院に持参してください!
大切なことは、「歯を保存液につけて」「速やかに歯科に受診すること」です。
これを知っているのと知らないのとでは、
予後が大きく変わってしまうので、
是非、記憶の片隅に置いておいてくださいね!