「口角や唇にできものができて痛い」
「歯茎や上あごに口内炎がたくさんでいてツライ」
そんな思いをしたことはありませんか?
もしかすると、ウィルス感染によるものかもしれません!
単純ヘルペスウィルス(HSV)の感染により
お口の粘膜にいくつか水泡ができ、
破れることで接触痛が生じます。
今回は単純ヘルペスウィルス感染症の、
特にお口にでてくる症状や対策についてお話しします!
皮膚、口、口唇、性器に
痛みのある小さな水泡が繰り返し発生します。
HSVには2種類存在します
①HSV−1:口や眼のヘルペス
②HSV−2:性器ヘルペス
の原因となることが多いです。
非常に感染力が強く、
潰瘍に直接ふれたり、
潰瘍がない場合でも感染することがあります。
完治させる薬はなく、
初感染後は体内(神経節)に潜伏し、
免疫の低下が起こると、繰り返し再発します。
ヘルペス性歯肉口内炎
口の中での初感染時、
歯茎など口の中に水泡がたくさんでき、
破れて強い痛みを引き起こします。
発熱や頭痛などの全身症状を伴う場合もあり、
口の中の痛みが強いため、
食事がとりにくく、
脱水症状がみられることがあります。
症状が治まるまで、
10−14日かかります。
特に小児にみられますが、
初感染時は、何の症状もでないこともあります。
口唇ヘルペス
再発すると、
口唇、またはまれに上あごに水泡を形成し、
破れて痛みを引き起こします。
通常10日程で治癒します。
再発の原因には、
発熱や紫外線、歯科治療、
免疫力の低下などがあります。
HSV感染症を根治する薬は
今のところありませんが、
再発時、水泡を形成する前であれば
抗ウィルス薬を利用すると、
症状を多少軽減させ、
1−2日治すことができます。
抗ウィルス薬を使用しても、
感染力がなくなるわけではないので、
他の人にうつらないよう気をつけなければいけません。
単純ヘルペスウイルスは、
感染力が強く、唾液などを介して、
接触、飛沫感染します。
水泡を直接ふれることはもちろん、
症状があるうちは
コップなどの共有も控えましょう。
痛みが強い場合、
食べることも困難になってしまいますが、
脱水や体力低下に気をつけて、
患部はなるべく清潔に保つようにして下さい。
口の中に小さな水泡がいくつかでき、
痛みを伴う場合は、
ウイルス性のもの場合がありますので、
歯科の受診をおすすめします。