ムシ歯を作らないための、「真の予防」とは!? 〜第1幕〜

「ムシ歯にならないためには、歯磨きをきちんとしなさい!」

「定期的に歯医者さんに通って、フッ素を塗りましょう!」

 

これらの「常識」を

疑ってみたことはありますか?

 

そんなことをいうと

「なんの話だ?!」

となってしまいますが、

今回のお話の主題は、

「そもそも、大昔、虫歯ってあったの?」

という疑問です。

 

ということで今回は、

今から100年近く前、

同じ疑問を持って

世界中を旅して研究した、

ホワイト博士と一緒に

世界へと旅に出てみましょう!

 

 

最初に旅した、スイスの田舎村で見たものは!?


 

1930年代、

ヨーロッパにおいても、

まだまだ田舎では

鉄道など、交通インフラが

整っていないところが多くありました。

 

ホワイト博士が訪ねた田舎村では、

こんな光景がみられたのです。

《健康な歯、整った歯並びをもつ村》

《多くのムシ歯、乱れた歯並びをもつ村》

ある村では、ムシ歯は全く存在せず、

整った歯並びをしていました。

しかし、ある村では、

ムシ歯が多く、乱れた歯並びをしていました。

これらの村は、距離的にはすぐ近くの村。

種族としても、同じ人種です。

なのに、どうしてこのような違いがあるのでしょうか?

 

その違いとは、

「伝統食」を食べているか

「近代食」を食べているか

ということだったのです。

 

ムシ歯のない村には、

鉄道もなく、

村で採れる伝統的な

「全粒ライ麦パン」や、

「無精白の穀物類」を食べているのに対して、

ムシ歯の多い村には

鉄道が通り、

文明社会から届く

「精白小麦食品」や

「砂糖」のふんだんに入った食事を

食べていたのです。

 

同じような状況が、他の村でも観察されました。

例えば、

ムシ歯の本数が10倍以上も違った

これらの村の、地理的な距離は

こんなに近くだったのです。

 

その差はやはり、「食生活の変化」。

 

ムシ歯のことだけでなく、

結核にかかりやすいなど、

身体が弱くなっていることも確認されました。

 

ひとまず、まとめ。お話の続きも乞うご期待。


 

さて、「真の予防」と題した理由は、

なんとなく察しがついたでしょうか。

これからも、ホワイト博士と一緒に

世界を旅していきたいと思います!

次回は、エスキモーとインディアンのお話です!

 

参考図書:Nutrition and Physical Degeneration ( 2009)Weston A. Price