「カロリー神話」からの卒業! 脂質の害とは!?

レストランやコンビニで、

「食品ごとのカロリー」が書かれていたり、

「カロリーオフ」などの売り出し文句を

目にしたことはありませんか?

 

「今日は〇〇カロリー摂取したから

ジョギングして〇〇カロリー消費しよう」

と言って、

ジョギングのアプリを使って

消費カロリーを測定したり

したことはありませんか?

 

私たちにとっても身近な

「カロリー」計算。

 

実は、あまり意味がないことは

ご存知でしたでしょうか?

 

カロリー神話はいつから始まった?


 

 

「カロリー」という言葉は、

ラオヴォアジェ博士によって

1700年代に提唱されました。

 

今から遡ること

300年も前のお話です。

 

「カロリー」とは

「1キログラムの水の温度を摂氏で1度上昇させるのに必要な熱の量」

と言われています。

 

しかし、人間は、

内燃機関やボイラーではないため、

単純にこの「カロリー」で

計算することは

ずっと疑問視されてきました。

 

実際に、科学的には

何十年前から否定されている考え方です。

 

商業的には

「ダイエット」の売り出し文句として

感覚的にとても分かりやすいため、

ずっと使われているのが現状です。

 

諸悪の根源は「脂質」…!?


 

 

「カロリー」

という言葉を聞いて

真っ先に思い浮かぶのは

「脂肪分」

という方も多いのではないでしょうか?

 

「脂肪分」

つまり

「脂質」。

 

最初にイメージするのは

「ギトギトのポテトチップス」

「脂のしたたるステーキ」

かもしれません。

 

「脂肪」は

「炭水化物」や「タンパク質」よりも

「1グラム当たりのカロリーが高い」ため、

悪いとされてきました。

 

しかし、

カロリー計算とは裏腹に

「脂質」が直接

「身体の脂肪」になるのではないのです。

 

諸悪の根源は

「糖分」。

 

以前お伝えしたように、

「糖分」を採りすぎることで

「血糖値」が上がり、

「インスリン」が多く出て、

「余った糖分を脂肪に変えろ!」

と指示をするのです。

 

脂質とは、身体に良いもの!?


 

 

実は、適度な脂質は、

脂肪酸やビタミンや代謝のプロセスに

欠かせないもの。

 

しかし、脂質には

コレステロールを増やすものと

減らすものがあります。

 

「飽和脂肪酸」や「多価不飽和脂肪酸」は

身体に害がありますが、

「一価不飽和脂肪酸」は、

心臓血管疾患の人にむしろ良いなど

種類によっては、

良い働きをしてくれるのです。

 

まとめ


 

 

「糖分」には

「至福ポイント」があるのに対し

「脂質」には

「至福ポイント」がありません。

 

そのため、加工食品には

できるだけ多くの「脂質」を入れることが

商業的には売れる要因になります。

 

身体に良い「脂質」を

適度に摂ること。

 

これが、正しい「脂質」との

向き合い方なのです。

 

[参考資料] H. Leighton Steward et al "Sugar Busters!"  (1998)

Pamela M. Smith "Food Trap" (1990)