これまで
「糖分」
「脂質」
の害についてお伝えしてきましたが、
今回注目したいのは
「塩分」。
「食塩」が
身体に及ぼす影響を見ていきましょう!
「食塩」と言われるのは
化学的には「塩化ナトリウム」のこと。
この「ナトリウム」というものは
少量であれば
身体の健康維持に不可欠のものです。
しかし、この「塩」を摂りすぎると
「高血圧」になったり
「骨粗鬆症」を引き起こしてしまいます。
そのため、アメリカ連邦政府は
ナトリウムの一日上限を2300mgと定め、
塩分の影響が出やすい人は1200mgと上限を設けました。
しかし、1991年当時、
一日の塩分摂取量の
4分の3が加工食品由来と言われ、
知らず知らずのうちに
過剰な塩分を摂ってしまっていたのです。
実は、乳児や幼児は
非常に「塩分」の影響を受けやすいと言われ、
塩分量を減らそうとするならば
早くから始めることが重要と言われています。[1]
実験でも、
生後二ヶ月の子どもでは、
全ての子が塩分を拒否します。
しかし、6ヶ月になると、
2つのタイプに分かれ、
「果物や野菜を食べていた子ども」は、
「この時点で塩水より真水を好む」のに対し、
「塩分の多い食べ物をたべていた子ども」は、
「塩分の方を好むようになっていた」
と結果が出ています。[2]
つまり、早いうちから
塩分を控えさせることが大切なのです。
「食塩」は、加工食品にとって
非常に重要な成分です。
この「食塩」が足りないと
食品がパサパサしたり
食感までにも影響を及ぼします。
そのため、加工食品では
塩分が多い傾向になります。
大切なのは、
日頃から塩分に気をつけ
お子さまは特に、
早い段階で依存から救ってあげること。
特に、加工食品を使うときなど、
成分表示に
少しずつ興味を向けていってみましょう!
[1] Taste for Salt Is Shaped Early in Life BY ANAHAD O'CONNOR DECEMBER 21, 2011 The New York Times
[2] Leslie J Stein,corresponding author Beverly J Cowart, and Gary K Beauchamp. The development of salty taste acceptance is related to dietary experience in human infants: a prospective study1,2,3. Am J Clin Nutr. 2012 Jan; 95(1): 123–129.