以前ご紹介した、
「ムシ菌がどれだけいるか測れるって、ほんと?細菌検査のすすめ」
でも詳しく書いていますが、
ムシ歯や歯周病のリスクを考える上で
欠かせないのが、唾液検査。
唾液からさまざまなことが分かりますが、
ムシ歯や歯周病を予防する上では、
非常に重要な検査です。
その中でも、今回は
「カリスクリーン」と呼ばれる
非常に簡易的な細菌検査についてお伝えします!
カリスクリーンとは、
お口の中のばい菌が、
どれくらい活動しているのかを測定する、
歯医者さん専用の機械を使う
簡易的な検査です。
PCR検査など、
結果が出るまで時間がかかったり、
費用が大きくかかるのに対し、
すぐに結果が出て
費用も抑えられるのが
このカリスクリーンでの唾液検査の特徴です。
ちょっと詳しい話をすると、
お口の中の
ムシ歯や歯周病の原因となるバイ菌は、
ATP(アデノシン3リン酸)という物質を
活動するときに発生させます。
ムシ菌たちは
他の細菌よりも、
このATPを多く発するため、
このATPを測定することで
ムシ歯菌たちがどれだけ活動をしているのかを測定できるのです。
以前ご紹介した、
アメリカで多く行われる予防のシステム
CAMBRA(アメリカ発祥のムシ歯予防法「CAMBRA」とは!?))
で使用されるのが、このカリスクリーン。
この検査だけでは
全てを判定することはできませんが、
他のさまざまな要因とともに判定することで
むし歯のリスクを下げる
重要な判断基準となるのです。
唾液からは、
さまざまな情報を得ることができます。
検査の種類によって
分かる情報も様々ですし、
検査にかかる費用や時間も様々です。
しかし、「予防」を考えるときには
必須の検査と言えます。
是非、歯医者さんに相談して、
検査結果を元に
これからムシ歯や歯周病を作らない取り組みを
一緒にしていきましょう!