手づかみ食べはなぜ大事?

こんにちは、

名古屋市昭和区・千種区・天白区からも通いやすい

八事日赤の歯科医院(歯科・歯医者)たきかわの森歯科クリニックの歯科医師・長谷川です?

 

赤ちゃんの手づかみ食べといえば、

なかなか食べてくれない。

大変。汚れる。部屋がぐっちゃぐちゃ!!!!

そんな声をたくさん聞きます。

でも、赤ちゃんの手づかみ食べはお口の成長にとっても大切なんです!

手づかみ食べから何を学びどのような成長をするのか。

手づかみ食べについてお伝えします。

 

 

手づかみ食べはなぜ必要なのか?


実は、手づかみ食べは、健康なお口や身体作りにとても重要な役割をしているんです!

健康なお口とは、虫歯がないのはもちろんですが、

虫歯を作りにくくするには歯並びも大切になります。

歯並びがガタガタだと、汚れが滞りやすい上に、

歯磨きもしにくくなります。

歯並びは遺伝や生まれ持ったもの。

と諦めるものではなく、

手づかみ食べや、赤ちゃんの頃からの食事で大きく変わってきます。

噛むという動作は自然に身につくと思いがちですが、

違います。

噛むというのは、

赤ちゃんの時に学習し、身につく動作・機能です。

近年の食生活では、噛むことが身に付かず、

顎が小さくなり、その結果歯並びに悪影響を与えます。

手づかみ食べをたくさんすることで

噛むことを育て

たくさん噛むことで

赤ちゃんのあごを発育させ、良い歯ならびを獲得します。

 

手づかみ食べの流れ


では、どうして手づかみ食べは噛むことを育てるのでしょうか。

手づかみ食べから赤ちゃんは何を学ぶのでしょう。

 

初めに、

①指先で食べ物の硬さを感じます。

硬さが合っていると判断すると食べ物を口に運びます。

②前歯と唇で大きさや硬さを感じます。

大きさや硬さが合っていると感じると、やっと、口に入れたりかじったりします。

③舌が奥歯の位置に食べ物を送ります

④歯根膜という膜から脳に刺激が送られ、噛む回数を判断します。

 

このように、手づかみ食べをするために、

手・口・舌・歯から順に硬さや温度を判断し

自分が食べることができるものを見極め、

初めて噛めるようになるのです。

 

もし、大人がスプーンで赤ちゃんの口に食べものを入れると…

①舌の上に食べ物を置かれて舌をうまく動かすことができなくなる

②どこも刺激を受けることがないので、脳からの指令もなく、

十分に噛むことなく飲み込んでしまいます。

 

まとめ


赤ちゃんの手づかみ食べは、実際とても大変な時期があります。

食べ物を振り回したり、お掃除が大変だったり。

しかし、手づかみ食べから学ぶことはとても大切なことです。

大変な時期を乗り越えると、

なんでも自分で食べることができるようになり、

ご飯の時間がとても楽な時間に変わります。

大人が食べさせることが癖にならないよう、

できる範囲で手づかみ食べを進めてください。

 

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