子供が歯をぶつけた!見た感じ大丈夫そうだけど…どうしたらいいの?

こんにちは!

歯科医師の長谷川です。

 

転んだり、

友達と頭をぶつけたり、

子供は怪我がたえないもの。

親にとって心配は尽きないですね。

 

でも、お子さんが顔をぶつけた時、

どうしたらいいのか分からなくなりませんか?

 

痛がったのは一瞬だし、見た感じ大丈夫そうだし…

 

歯医者にくるお母さま方は、

「どうしたらいいのか分からなかった」

という方がほとんどです!

 

そこで、

お子さんが顔をぶつけた時に

どんな対応をすればいいのか

今回は「パターン別」に見ていくことにします!

 

  1. 全く見た目にも問題ないとき

  2. 前歯の色が変わってきたとき

  3. 歯がぐらついているとき

  4. 明らかに割れてしまったとき

  5. 抜けてしまったとき

 

 

1.全く見た目にも問題ないとき


 

子供も痛がったのは一瞬。

顔も擦りむいてないし、

血も出ていない。

歯も見た感じで変化ない。

 

そんなときは、そのまま経過を見れば大丈夫です。

しかし、定期的に通っている歯医者さんで

そのことだけは伝えてあげてください。

必要に応じて、検査を行います。

 

2.前歯の色が変わってきたとき


 

 

打撲を受けた歯が

ピンク色になったり

色が変わってくることがあります。

 

この場合、打撲を受けた歯が

充血していることが考えられます。

 

歯医者さんに行っても

結果、経過を見ることになることが多いですが

一度必要な検査をすることが勧められます。

 

少し経ってから色が黒く変色するときなど

中で神経が死んでしまうこともあります。

その場合、治療が必要になってきます。

 

3.歯がぐらついているとき


 

 

この場合、「脱臼」という状態になります。

他の骨を怪我した時と同じで

「固定」することが必要になります。

なるべく早く歯医者さんに行きましょう。

 

必要に応じて、飲み薬を飲むこともあります。

 

4.明らかに割れてしまったとき


 

 

まず、早めに歯医者さんに行ってください。

 

この場合、割れている部位が重要になります。

歯の見えている部分だけが割れている場合は

問題が小さく済むことが多いです。

 

 

しかし、歯の根が割れてしまったときなど、

問題が大きくなることもあります。

 

場合によっては抜歯となり

時期にもよりますが

入れ歯のような形で

歯を補う必要がある場合もあります。

 

5.歯が抜けてしまったとき


 

これは以前ブログでもご紹介したように

時間との勝負になります。

(歯が欠けた!折れた!抜けた! 〜応急処置の仕方〜)

 

場合によっては歯を戻せる場合もあるので

抜けた歯を

【牛乳】

【生理食塩水】

【歯の保存液(市販)】

または【口の中】で保管し、

できるだけ早くに歯医者さんに行ってください。

 

まとめ


 

お子さんが怪我をしたとき

軽くパニックになってしまい

どうしたらいいのか

分からなくなってしまうこともあるかと思います。

 

まずは

このパターン別の

どれに当てはまりそうか

考えていただければと思います。

 

子供に怪我は付き物。

もちろん怪我をしなくて済むのが一番ですが

大人は応急的な対処ができるように

しておけると良いですね!