以前、
「インプラントはできないって言われた!骨がないって、どういうこと!?」
でお話したように、
「インプラント」という治療をするには
「骨」がしっかりしていることが必要です。
「骨を作る手術」
ということが必要になることもあります。
その際、様々な
「骨を作る薬」を
使うことになります。
この、
「骨を作る薬」って、
一体どんなものなのでしょうか。
今回は、
世界的にもゴールドスタンダードである
「異種骨(動物の骨)」
とは、どんなものかを学んでいきましょう。
骨を作る手術(GBR)を行う際に用いる
「骨を作る薬」。
もっとも多く用いられるのが
「自家骨(自分の骨)」
と
「異種骨(動物の骨)」
だと言えます。
「異種骨(動物の骨)」
の中で、もっとも多く使われるのが
「Bio-oss」という名前の薬。
世界でもっとも多く使われていると言っていいでしょう。
この「動物の骨」
とは、どんなものなんでしょうか?
*画像はイメージです
「Bio-oss(バイオオス)」は
スイスの会社によって販売される
30年以上にわたって
500万人以上に使われた実績がある薬です。
1000件以上の文献に用いられ、
その安全性が確立されています。
原料となる牛は
薬を作るために育てられた
BSE(狂牛病)の発症歴のない
天然の牛が使われます。
強アルカリなどで処理をされ、
有機成分を全て取り除き
最終的にガンマ滅菌などを経て
安全な薬として使用されます。
この薬を、
骨が失われた部位に入れて、
傷を閉じておくと
4ヶ月半〜6ヶ月をかけて
少しずつ自分の骨が出来上がっていきます。
もちろん、
年齢や身体の状況に応じて、
骨ができやすい、できにくいの差は生じます。
「Bio-oss」以外にも
多くの「骨を作る薬」が存在しますが、
この「Bio-oss」がもっとも多く使われます。
日本では、
「歯周病に対する治療」として、
厚生労働省から安全性と有効性が認められています。
インプラント治療に対して用いられる際には
「適用外適応」と言って
術者・患者の同意が必要です。
「骨を作る手術(GBR)」は
非常に分かりにくい治療かもしれません。
是非、心配のなくなるまで
主治医と相談してみてくださいね!